親孝行のための「家族信託」活用事例&実践ガイド
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家族信託に関する口コミや体験談

相続のための事前準備が大切なことを、体験談に即して知っておきましょう。

1.母の物忘れが悪化…認知症の不安から、家族信託で対策を始める!

Tさんは、一緒に暮らしている母親の物忘れがだんだん増えてきたことに気づき、認知症への不安が膨らんできました。認知症になったあとに使える制度として成年後見人制度があるのは知っていたものの、時間も費用もかかり、手続きが複雑であることから、まだ母親がしっかりしている間にと早めの対策を検討。いろいろ調べるうちに、「家族信託」制度を知ったのです。母親もTさんに財産を任せることに異論なく、スムーズに信託を進められました。

信託開始後、母親の認知症が進行。しかし信託のおかげで介護費用や、災害で必要になった母親名義の家の修理契約などをTさんだけで問題なく行うことができました。また、その後母親が亡くなった際にも、父親の相続時と比べて手続きの手間が軽かったということです。

2.親の“おカネ”が使えない!?

Nさんは高齢の父親がいるものの、「まだ元気だし、父親は賃貸不動産を持っているので、いずれ施設に入るときはそれを売って費用に充てればいい」と思っていました。しかし、父親が認知症になってしまってからだと、Nさん一人で不動産を処分できないだけでなく、父親名義の口座も凍結されてお金が引き出せなくなることを聞いてびっくり。対策を探していたところ、「家族信託」を紹介されました。この制度を使い、不動産の名義をNさんに換え、父親の預金の一部をNさんが開設した信託用口座に入れました。もちろん受益者は父親です。これで将来の万一に備えられると、Nさんも一安心です。

3.急死した父の銀行口座が凍結!相続の手続きが大変で、別の意味で泣くことに…

Mさんの父親は脳卒中である日突然亡くなりました。呆然としている母親に代わって相続手続きを始めたMさんですが、いきなり直面したのが父親名義の口座の凍結でした。民法改正で相続人への仮払い制度はできましたが、必要書類を集める時間もない中の葬儀だったので、やむを得ずMさんが自分の預金で葬儀を出し、母親の当面の生活費も立替えることに。

更に大変だったのは、父親が多数の金融機関に口座を持っていたため、一つひとつ書類を準備して解約手続きをしなければならなかったことです。もし事前に信託などの対策が取れていたなら、当座の費用に困ることもなければ、何より父親の口座を信託時に1~2つにまとめられたでしょう。

4.相続財産の調査・評価に関する体験談

Оさんの叔父は、長く介護施設にいた後に亡くなりました。そのあと相続人の一人であるОさんの父親が高齢なため、Оさんが代理で相続手続き等をすることに。長い間誰も住んでいなかった叔父の家に行ってみましたが、残っている遺品をどうするか、家は売るのか誰かが相続するのか、何も分からずに困ったOさん。家の権利書や預貯金通帳も探しましたが見つかりませんでした。最終的には何とかなりましたが、叔父の財産関係をどこか一か所で管理しておけばもっとスムーズに手続きを進めることができたでしょう。

まとめ

高齢の肉親がいる場合、今は元気でもいつ何が起きるか分かりません。認知症の心配もあります。いざという時の対策を取っているのといないのとでは、家族の手間や費用捻出の困難さが全く違います。家族信託は、これらの困難の多くを軽減することが可能な制度です。是非事前の備えとしての検討をお勧めします。

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家族信託で実績多数の専門家

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